バイエルン 来シーズンに向けての補強の考察
シーズンが終わり、みんな大好き夏の移籍シーズンが来ます。
すでにベンゼマやブスケツ、ジョルディアルバの退団やマクアリステルの移籍などが決まり、今夏の移籍もなかなか派手なものになりそうな予感がします。
そんな中、バイエルンはライマーの獲得決定や、ゲレイロの獲得ほぼ決定など着実に進んでいるかと思いますが、リュカやパバールの退団がうわさされていたりと不安も山積みです。
今回は23/24シーズンに向けてバイエルンが「こうなったらいいな」という話をしたいと思います。
まず最初に私が考える23/24シーズンのバイエルンの希望フォーメーションを出したいと思います。
わかりづらくてすいません。
放出獲得をまとめると
放出
- リュカ
- パバール
- ブリント
- サール
- ザビッツァー
獲得
- ライマー(ライプツィヒ)
- ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント)
- ラポルト(マンC)
- ユリアン・ティンバー(アヤックス)
- ゴンサロ・イナシオ(スポルティング)
- ダニ・セバージョス(レアルマドリード)
- コロ・ムアニ(フランクフルト)
です。
こだわったポイントは2点です。
1つはフォーメーションを3-4-3にしたことです。
3-4-3を選んだ理由は、トゥヘルがチェルシー時代に3-4-3でCL優勝していることと、最近のバイエルンで最もよかった試合がCLラウンド16のPSG戦の3-4-3であり、現在のバイエルンの強みである、強力なウィングと攻撃的なSBを活かせること、3バックとすることでCBのビルドアップの負担を多少は減らせることができる点を踏まえると現状の戦力に最も合うのが3-4-3であり、このフォーメーションでPSG相手に完璧な試合運びを披露していたと思います。
後、WBにコマンを置いたナーゲルスマン監督の3-4-3、CLをとったトゥヘルの3-4-3が好きでした。
どちらもWBの攻撃力を最大限に使い、前者はRWBのコマンの突破力、後者はRWBのリース・ジェームズのインサイドに入ってきてのゴール関与がとても魅力的でした。
より攻撃的な前者と堅実な後者のいいところが合わされば、かなり魅力的なチームになると考えています。
2つ目はCBとCFにしっかりとお金をかけ、足りない部分にはフリーで実力者を獲得することです。
今夏の移籍でやらなければならないことは強力なCFの獲得と退団が濃厚であるリュカとパバールの穴埋め。つまり右利きでユーティリティー性のあるCBと左利きのCBの獲得です。
これらに関しては多少お金をかけてでも実力者を獲得するべきです。
したがって他の部分にはできるだけお金を使わずに移籍を実現させることが理想です。
まずは決まっている(ほぼ決まっている)選手です。
①ライマー
去年の夏ぐらいからほぼ獲得が内定していたライプツィヒの中盤。
ナーゲルスマン前監督が獲得を熱望していた選手で、トゥヘルがどう思っているかはよくわからない点、ゴレツカとタイプがかなりかぶっている点が不安ですが、中盤でボールを刈り取れるファイタータイプで、スタメンで出してもよし、後半に守備固めで出すのもよし、また、右サイドバックとしても使えるユーティリティー性、さらに言えばそんな実力者をフリーで獲得できるのだから、取らない手はないでしょう。
②ラファエル・ゲレイロ
現在ほぼ獲得決定の意外と若いまだ29歳のドルトムント不動の左サイドバック。
7年在籍したドルトムントを退団し、新天地に選んだのは最大ライバルであるバイエルンとのことでかなり驚きました。
しかし、かつての師匠であるトゥヘル監督との再会、左サイドバックとしてデイビスとポジション争いができるだけでなく、昨シーズンは中盤としても活躍していたユーティリティー性などを考えるとかなり面白い移籍になりそうです。
ここから先は私の妄想です。ご了承ください。
③エメリック・ラポルト
今夏リュカの退団が確実視されています。
とても好きな選手ですが、やはり稼働率の悪さがどうしても目立っており、残念ですが、移籍金に見合った活躍はできていません。
PSGが6000万ユーロぐらいで買ってくれれば、そこで得たお金をフルに使って現在マンCで出番を失っている、ラポルトを獲得してほしいと考えています。無理そうならカンセロと同じレンタルでもいいです。
ラポルトはリュカと同じ左利きのCBであること、スピードはリュカに比べてありませんが、それを補って余りあるボールの扱いのうまさが魅力です。ペップ仕込みのビルドアップのうまさは今のバイエルンに絶対必要です。スピード不足はウパメカノとデイビスでカバーできます。(暴論)
現在リュカの後釜としてパウトーレスの移籍のうわさが上がっており、そちらも魅力ですが、フランス生まれであり、フランス人の多いバイエルンというチームへのなじみやすさという点でリードしていると思われるラポルトを推します。
④ユリアン・ティンバー
パバール枠です。CBとしては小柄ですが、CB、右サイドバック、アンカーができるユーティリティー性と身体能力、ボールの扱いのうまさが特徴です。
オランダ代表として3バックの右を務めていたことからチームにもぴったりですし、PSG時代にマルキーニョスをアンカーにコンバートしたトゥヘル監督なら似たタイプのティンバーもアンカーにコンバートできるという希望も持っています。まだ21歳と若く実力もあることから長く活躍してくれるともいますし、トゥヘルのもとで右利きのアラバになってくれると期待しています。
ただ、プレミアのクラブのクラブも目を光らせているため、競争になるでしょう。多少無理してでも獲得してほしいです。
⑤ゴンサロ・イナシオ
フォーメーションを作っているときになんとなくディフェンダーの数に不安を感じたため入れました。もともとフランクフルトのエンディカにしていたのですが、ローマに移籍してしまいそうなので、スポルティングで活躍し、21歳で成長著しくプレミアの強豪も注目の左利きCBであるゴンサロ・イナシオを選びました。
現実的にみると、ゴンサロ・イナシオの移籍にはある程度の移籍金がかかることから、この枠は無し、もしくはブリントの残留(契約延長)が現実的だと感じています。
後者に関しては賛否あるかと思いますが、出番は限られますし、オランダ代表とアヤックスで長くプレーした経験豊富な選手であり、これから増えていくであろう、アヤックスからバイエルンに移籍してくる選手たちの兄貴分的な存在になれることからブリントの残留はバイエルンにとって戦力以上に意味のあるものだと思います。また、3バックならブリントのスピードのなさは出ずらくなり、ブリントの良さが活きやすくなると思います。
もしラポルトやパウトーレスを獲得した場合出番を得るのは難しいため、若手やベテランのほうがバランスがいいかもしれません。その場合はスタニシッチや下部組織からブッフマンという若手も出てきたので、そのあたりを起用しながらうまくローテーションしていってほしいです。
⑥ダニ・セバージョス
ライスを取ろうとしていたトゥヘルの欲する6番タイプ枠です。
最初に述べたとおり、CBとCFにしっかりとお金を使ってほしいため、中盤で今夏契約が満了となるレアルマドリードのダニ・セバージョスを選びました。
今バイエルンが求めている守備もしっかりできるアンカータイプではないかもしれませんが、バイエルンの中盤にはない創造性、意外性をもたらしてくれる実力者だと思います。ライスというよりかはチアゴな感じがします。
他にもマインツに所属し、ドイツ代表にも選ばれたシュタッハをバイエルンのOBのハマンが推しているそうです。フリーではありませんが、ライスに比べればかなり安価で獲得できるためそちらもなかなか魅力的です。
しかし、ここまで書きましたが、私は中盤はライマーの獲得で終わりでいいとも思っています。
確かにキミッヒをより攻撃的に起用するため、アンカーのポジションの獲得をライスをはじめとして噂されてきましたが、私がこれ以上の獲得を希望しない理由は2つあります。
1つ目はフラーフェンベルフにバイエルンの中盤の未来を託してほしいと思ったからです。私は個人的にフラーフェンベルフを非常に推しています。彼にもっと出場機会を与え、チームや戦術にフィットさせることができればバイエルンが抱える中盤の課題は必ず解決されます。
確かに今バイエルンが求めているライスのようなアンカータイプではありませんが、ボールを中盤で引き取り、持ち運び、展開していくフレンキー・デヨング的なアンカーになれると思っています。またチアゴのような創造性、意外性も持ち合わせているため、彼の成長がバイエルンにとって大きな戦力になってくれること間違いなしです。
リバプールへの移籍がうわさされていますが、何としても阻止してほしいです。
2つ目に先に挙げたラファエル・ゲレイロやティンバーの中盤へのコンバートです。
2人ともボールの扱いにたけており、ディフェンダーであることから、トゥヘルならアンカーにコンバートしてくれるのではないかと思っています。特にラファエル・ゲレイロに関してはドルトムント時代にトゥヘルとタッグを組んでおり、その時には欠かせない選手であったことから、選手の特性もよく理解していると思います。ゲレイロの良さを十分に生かすことでサイドバックはもちろんのこと、中盤としても大きな戦力になるでしょう。
どちらともかなり希望的観測になりますが、選手の適材適所がうまいトゥヘルならやってくれる可能性は十分にあると思います。
⑦コロ・ムアニ
今夏の目玉です。
現在、コロ・ムアニ、オシムヘン、ブラホビッチなどCF候補が何人かいますが、私はその中でもコロ・ムアニを推します。
オシムヘンよりは安価であること、しっかりブンデスリーガで1年結果を残していることが理由です。とくに後者が重要で、どんなに良い選手でも活動する場所が変わるだけで、全然活躍できなくなることもあるということは、マネでしっかりと学んだので、ブンデスリーガで初挑戦で2桁ゴール2桁アシストをすでにのこしたコロ・ムアニはバイエルンで活躍できる可能性が上がっているCFリストの中で一番高いと思います。
ちなみに私はオシムヘンに来てほしいと思っていますが、値段的に不可能でしょう。
以上が私のバイエルンの今夏移籍の妄想です。
不安な点としては、3-4-3にしたことで、前線の人数が多くなってしまっている点です。こう見るとやはりマネは良いオファー(サウジなど)があれば移籍してもおかしくないと考えてしまいます。もちろん3-4-3を軸にするならの話ですけど。大きな期待をされた移籍だけに、今シーズンの活躍は残念ですが、1年で見限るのは早すぎるし、優秀なCFを獲得できれば、また違った活躍をしてくれる可能性も十分にあると思います。ただ、暴力事件があったためそこがどう評価されているかがカギです。
また、GKのゾマーの退団もうわさされていますが、まだするべきではないと思います。もしノイヤーが来シーズンの初戦から復帰できたとしても、半年けがで休んでいた37歳を急に試合に出すというのはさすがのノイヤーでも厳しいと思うので冬の移籍シーズンまで待ってほしいです。
今夏バイエルンの補強予算は推定1億5000万ユーロといわれています。バイエルンにしては大きい予算だと思います。22/23シーズンが厳しいシーズンだっただけに今夏のバイエルンは気合が入っていることでしょう。すでにライマー、ゲレイロという二人の実力者をフリーで獲得するなど、スタートは上々です。
あとはビッグネームをプレミアのクラブと争うわけですが、とても不安です。大物CFとリュカ、パバールの後枠にはしっかりお金をかけて実力者を獲得してほしいです。
最近はキムミンジェの獲得のうわさが上がっており、一方ティンバーはアーセナルの移籍がうわさされています。早速夢が崩れそうですが、3バックにするならキムミンジェの獲得もありだと思います。(でも、やっぱりユーティリティー性のあるティンバーのほうが魅力です。)
今夏バイエルンは誰を放出し、だれを獲得するのか、それによって来シーズンどのように戦っていくのか楽しみです。
ありがとうございました。